ジョギングの短調BGM(136)

「古楽の楽しみ」に寄せて(7)
秋の夜長にチェンバロ、リュートをじっくり聴く(44)
「古楽の楽しみ」では直接取り上げられず、軽く触れられた程度だったが、マッテゾンという作曲家も「ブロッケス受難曲」を作っていたそうだ。Youtube にはないので、彼のチェンバロ組曲集。
https://youtu.be/UClpkHUZ3sA
若い頃、ヘンデルと命のやり取りをしたとあるから、信仰と心の中の愛憎の念とは別の領域であるらしい。それにしてもしっとりとした美しい曲だ。

【本日のジョギング(40)】
ゆっくりしたペースで比較的長い距離を走ろうと思いましたので、走行距離8.1kmで1時間20分弱。写真はシシャパンマ(標高 8027m)。Wikipedia によると「左の高峰がシシャパンマ」だそうです。今度、ベースキャンプなどから見えるでしょうか?15073330_1271866672864922_1566150544554090274_n


ジョギングの短調BGM(134)

「古楽の楽しみ」に寄せて(5)
今週の「古楽の楽しみ」は、「ブロッケス受難曲」、ブロッケスという詩人が、福音書を題材にして独自に創作した台本に複数の作曲家が曲をつけたもの。明日は、シュテルツェルが作曲したもの、数百年も楽譜が埋もれていたそうだ。予習の意味で
https://youtu.be/K4pJF5LrOOs
番組でも使われるようだ。しっとりとして派手ではないが聴かせてくれる。
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夜明けの雷鳴

幕末と明治の二世を生きた医師・高松凌雲の原点は、パリでの万国博覧会に随行したおり、学んだフランス医学だったんだ。きっと「自由、平等、博愛」のフランス革命の精神が息づいているのだろう。それが、函館五稜郭戦争の時、敵味方なく医療を施した経歴や後の社会的弱者のための無料医療の取り組みにもつながっているんだ。それは、遠く現代の民医連の院所などで実施されている「無料低額診療」へと生かされてゆく。

日本において、フランス医学ないしそのバックボーンとしてのフランス思想の系譜は決して太いものではない。高松凌雲を魁として、中江兆民をその偉大な例外としつつ、遠く時代隔てて、加藤周一、加賀乙彦あたりに注いでいる。

吉村昭の歴史小説は、森鷗外の伝統を受け継いだとでもいようか、素っ気ないほど余計な筋立てや仕掛けがないのが好感が持てる

吉村昭「夜明けの雷鳴」

吉村昭「夜明けの雷鳴」

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遠い旋律、草原の光

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遠い旋律、草原の光は、ロシアの作曲家、カリンニコフの交響曲第1番をモチーフにした、ミステリないし恋愛小説。そのシンフォニーは、第四楽章の冒頭では、メイン(第一楽章)の主題が反復されるところを例えば作中では、このように表現、それは「風ノ色、水ノ音」だと言う。

第一楽章で流れたあの懐かしいメロディが、逝《い》ってしまった人の面影のように束の間現れるのだ。…
交響曲は終結部《コーダ》に入った。
行きつ戻りつしながらロシアの平原を疾走していた馬車は、ひときわ鮮やかな緑の叢《くさむら》をかき分けながら進む。草はしだいに深くなり、馬の四肢《しし》と車輪に絡みつく。…
一つの円。
ささやかな白いものに包まれ、音楽は静止した。

ある曲を表現する文としては、上質なものと感じはしたが、はたしてその本歌取りを除けば、ちょっと「感動」的なロマンスとポーの「黄金虫」を模した暗号解読というミステリしか残らない。その暗号(とまでは言えないが)の中から、主人公の持つペンダント内のキリル文字から

ДГЕИКЖАЯШТОоЁЫЦХФЪЬЖЙГРКДШАЖОГЙЗХСсЁЖИЛПЫЮЭГЁПвМБДРЖЯЫЪЙИиЛЗФЖЁКТЦШБПдПУБШКЁЙФОЧЁаЯФЧБЖХЁЫЛЮКнДЛЗЭЁЛЫЖИВиЖЮСУЁЫЙОЭЗЯя

これは解読は容易だろう。〇〇字ごとに文字を抜き出せば、誰でもはじめに習うロシア語文になる。答えは?
Youtubeで、交響曲第一番を含むカリンニコフの曲集がある。


ファシズムの誕生―ムッソリーニのローマ進軍

ファシズムの誕生―ムッソリーニのローマ進軍

最近、ドイツにおけるファシズム(ナチズム)の成立は、いくつかの新書版など出版も増えてきたが、イタリアでの事情はドイツより10年位先輩格であるにもかかわらず知られることもより少ない印象である。1987年出版の本書は、独裁者ムッソリーニの思想的には「社会主義者」としてデビューした彼の生い立ちから、その頂点というべき1922年の「ローマ進軍」までの丹念な「年代記」である。

イタリアというラテンの血の伝統なのか、その権力奪取の凄まじさは中途半端なものではない。また、ファシズムに抵抗する勢力も命懸けだ。

問題なのは、その反ファシズムの運動が、部分的にはグラムシなどの理論的な格闘はあったが、(イタリア社会党に対するコミンテルンの「指導」も今から考えるとめちゃくちゃである。)あらゆる局面で効果的であったかどうかであろう。現代日本の「右翼」的論調がムッソリーニと全く同質とは言わないが、多くの共通点がある以上、私たちに重くのしかかる課題である。

「アルトロ・ウィの勃興と没落」ではないが、ムッソリーニの没落も聞きたいところではあるが、著者の逝去でその続篇はかなわぬこととなった。その没落の年代記は私たち自身で書かなければならないのだろう。


ホッブス「リヴァイアサン」

Kindle 本で読んでみた。

リヴァイアサンⅠ
教会国家のと政治国家の素材、形態、権力

  • はじめに

はじめに自然とは 、天地を創造し支配するために 、神が用いる技のことである 。人間の技術はさまざまな事柄において自然を真似る 。そうした模倣によって人工的な動物を作ることもできる 。

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続・こんなご時世だからこそ(4)

女性用カール・マルクスTシャツ

女性用カール・マルクスTシャツ

カール・マルクス先生「フランスにおける階級闘争」(中原稔生訳)にて曰く
少し、遡り…
「ブルジョアジーは、これまで自己の飾りとし、また自己の全能の根源としてきた普通選挙権を、いまや否認して、あからさまに告白する。「われわれの独裁はこれまでは国民の意志によって成立していたが、いまやそれは民衆の意志にさからって強固にされなければならない」と。そして当然の帰結として、彼らは自己の支持者をもはやフランスの国内に求めないで、国外に、外国に、外敵の侵入に求める。」
この著作ではマルクスの分析は総じて一本調子的なキライがないではないが…
写真は、「Politicalレディースアパレル」から 笑

後に書かれた「フランスにおける階級闘争」序文(エンゲルス)は、革命政党の「議会主義」的戦術を定式化したものであるが、今日(こんにち)となっては、表現など若干古くなってきているのは否めない。


続・こんなご時世だからこそ(3)

カール・マルクス先生曰く
続いて、「フランスにおける階級闘争」(中原稔生訳)から
「その必要があれば、われわれ(そのころの秩序党、今の時代は?)は憲法にも違反するであろう。が、いまはその必要もない。なぜかと言えば、憲法はなんとでも解釈できるものであり、しかも多数派のみがいずれが正しい解釈を決定する権限をもっているから、と。」
先日の、ローレンス・スターン「トリストラムシャンディ」からのもじりは、第1巻11章には該当するのが見当たらなかった。もう一度最初から探してみよう…


炎症性斜頸

病児保育利用希望で、「炎症性斜頸」の4才女児が来院、今まで複数の医療機関で、「寝ちがえ」と言われたそうだ。正直あまり丁寧かつ正確な診断とは言えないだろうな。(写真は、ブログ「ウーロンチャンネル」から)

熱もあまりなく、リンパ節など頸部の腫脹もほとんどなかったので、整形外科受診は見合わせて、6月9日現在、ほとんど斜頸は軽快したようだ。よかった…