カテゴリー別アーカイブ: エスキモーブログより

日曜版に載りました…

柄にもなく、詩を作りました。赤旗日曜版に投稿したところ、選者の土井大助さんの目に止まり、掲載されました。以前、エスキモーブログにも投稿しましたが、応募規定の字数に合わせるため、日曜版用に、少し変えてありますので、改めてここにも載せておきます。

 写真おっちゃん

その人の声を聞いたことがない、
抱きあげられたこともないし
息吹をかいだこともない
仏壇の中に収まっていた軍服姿の小さな写真
母の兄だから写真おっちゃんと呼んでいた。
インパールが、
ずっと京都の狭い長屋につながっていた
祖母は最期の様子を戦友たちに聞いたという
いつしかおっちゃんの写真は
だまされて
ヤスクニの社殿をまつるように埋め込まれた
祖母もいない今となっては
おっちゃんの消息を確かめるすべはない。
熱帯の密林のなか、迫りくる飢餓のなかで
強いられる死は限りなく傷ましい
家族のもとに帰りたい
その思いだけで仆れ、六十二年たった今日
母はおっちゃんの大好きだった
鯛こくの汁を作った。
写真おっちゃん…

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前讖、今知る 永訣の篇と…

また、細香の漢詩にこだわって、エスキモーブログに投稿しました。ついでに、今日、七月六日は七夕の前日、その日に詠った詩を一首…

 辛巳夏秋交旱至七月六日雨 辛巳しんし夏秋の交 ひでりし七月六日に至りて雨ふる
雨慰望霓酬衆心 雨 望霓ぼうげいを慰めて 衆心にむく
潤來點點總黄金 うるおし来る点点 総て黄金
人間天上悲歡異 人間じんかん 天上 悲歓 異なり
知是銀河波浪深 知る是れ 銀河 波浪深からん

細香は、日照り続きの後のやっとの雨、人間の世界にとっては慈雨であっても、天上界にとっては恨みの雨だと言っていますが、最近の地球温暖化に伴うとされる局地的な豪雨には、織姫、彦星さんも心痛めていることでしょう。