憲法九条を守ろう!

2008年 4月 27日 日曜日

オンディーヌについての三つの誤解

カテゴリー: 新刊書より,毎日の診察から —所長 @ 12:05 am

オンディーヌ (光文社古典新訳文庫 Aシ 3-1) (文庫)

Amazon.jp

身内の結婚式へゆく往復の車中で、学生時代に観たことのある、ジロドゥの戯曲「オンディーヌ」を読みました。芝居の内容は、すっかり忘れてしまいましたが、この芝居に因む「オンディーヌの呪い」については、記憶の片隅にあり(たしか生理学の教科書にもあったように思います)、後に睡眠時無呼吸症候群(SAS)という病気を診た時には、口にも出した事もあります。しかし、今回改めて、三つの誤解があった事が分かりました。最初に、原作者をジロドゥではなく、てっきりアヌイと思っていました。次には、この戯曲や元になったフーケの小説でも、呪いが発動されるのは、夫が他の女性を愛してしまった時であり、睡眠とは一応無関係のようです。第三の誤解は、「オンディーヌの呪い」は、SAS ではなく、先天性中枢性肺胞低換気症候群という稀な疾病の別名のようです。

ジロドゥの戯曲は、結構読み応えのあるものでした。水の妖精オンディーヌや、人間界の代表ハンスやベルタなど象徴的な意味はいろいろあるでしょうが、芝居の世界には、登場しただけで観客を魅了してしまうような魔力を感じる事がありますが、そんな芝居の一つだと思いました。オンディーヌの配役は誰にしましょうかね?うーーん、若い頃の加賀まりこなんかどうでしょうか。

タグ:

2007年 8月 4日 土曜日

モスラの飛んだ日…

カテゴリー: こんな本読みました,エスキモーブログより —所長 @ 11:55 pm

エスキモーブログに投稿しました。

2007年 8月 3日 金曜日

花はさくら木、人は…

カテゴリー: エスキモーブログより,古本でゲット —所長 @ 11:55 pm

エスキモーブログに投稿しました。

2007年 8月 1日 水曜日

今日は、PL 花火の日

永井荷風:摘録「断腸亭日乗」(下)

文学者の永井荷風は、発表する機会はないものの、戦争中も軍国主義的な時流に批判的な態度を崩しませんでした。「断腸亭日乗」では、戦争終結まで、あと 2週間、1945(昭和 20)年 8月 1日に永井荷風は書いています。

八月初一。晴。おも湯を(すす)りて病を養ふ。晩間(ばんかん)腹候漸く()し。

その一日前、7月31日には、大阪市中で米軍が撒いたビラを知人から手に入れたのでしょうか、引用しています。自らの飢餓状態と重ね、敗色濃厚の切迫した情勢を感じていたのでしょう。

…現在の事態は日本を破滅に導いた軍部指導部の採った理論が誤謬ごびゅうであって、尾崎(行雄)氏の如き人〻が正当であった事を立派に証明している。言論の自由と自由主義政府を再び確立することが日本の将来を保証する唯一の道である。

PL花火

永井荷風と言えば、日本ペンクラブ電子文藝館に、「花火」という作品があります。荷風の花火の思い出では、「戦勝記念」など日本が望まぬ方向に舵がきられる「祝賀」と結びついているようです。明治末期の大逆事件後の「冬の時代」には、荷風をして、

わたしは文学者たる以上この思想問題について黙してゐてはならない。小説家ゾラはドレフュ一事件について正義を叫んだ為め国外に亡命したではないか。然しわたしは世の文学者と共に何も言はなかつた。私は何となく良心の苦痛に堪へられぬやうな気がした。わたしは自ら文学者たる事について甚しき羞恥しうち を感じた。以来わたしは自分の藝術の品位を江戸戯作者げさくしやのなした程度まで引下げるにくはないと思案した。

と「誠実」に告白しています。とまれ、今日は、PL 花火の日、久しぶりに自宅で花火見物ができたので、写真と動画をアップしておきます。写真をクリックすると、動画へリンクしています。(avi ファイル、ただし、153M とデカいファイルで恐縮です。(^^ゞ)62年前、いやそれ以前から、荷風が抱いた苦い思いを想像し、だからこそ、平和の時代にこそ花火がふさわしいことを思いながら…

【おまけ】
2007年8月1日 PL 花火フィナーレです。(avi ファイル、41.3M)

タグ: ,

2007年 7月 30日 月曜日

暗香枕に和す、合歓の花

木下杢太郎画「新編百花譜百選」

木下杢太郎「合歓の花」
去年は庭先に合歓の木があり、今頃には花をつけていましたが、今年はどうも枯れてしまったようです。そこで、江馬細香の合歓の花の漢詩と、木下杢太郎画「新編百花譜百選」より、1943年7月30日のスケッチを掲載しておきます。

 

 夏の夜
雨晴れて 庭の上には 竹そよぐ風多し
新しき月は眉の如く ほのかなる影は斜めなり
深夜 涼しきをむさぼりて 窓をおほはず
なやましき香 枕に和す 合歓めむの花

芭蕉の「象潟や雨に西施が合歓ねぶの花」でもそうですが、細香の詩からも、合歓という字には、やや艶かしい響きがあるようですね。また、決して明るい世情ではなかった時代に、杢太郎はどんな思いで合歓の花をスケッチしたのでしょうね。そんな事を思ってみました。

タグ: ,

2007年 7月 27日 金曜日

芥川龍之介―杜牧―李賀―佐藤春夫ー平野啓一郎

カテゴリー: こんな本読みました —所長 @ 11:50 pm

エスキモーブログに投稿しました。

タグ: ,

2007年 7月 25日 水曜日

春風の駘蕩するや、山水画

カテゴリー: こんな本読みました —所長 @ 9:49 am

エスキモーブログに投稿しました。

サイトタグ → |芥川龍之介

タグ:

2007年 7月 23日 月曜日

四朝三十載、夢に似て復た非なるかと疑う

エスキモーブログに投稿しました。

2007年 7月 9日 月曜日

晩風 梔子香る…

カテゴリー: 古本でゲット,季節の花を愛でる —所長 @ 12:00 am


 江馬細香詩集『湘夢遺稿』 (下)  ゲット価:1300円

先日、梔子くちなしを題材にした詩歌が少ないと書きましたが、江馬細香の漢詩からその少数の例を挙げておきます。

 閑居雜題 閑居雑題かんきょざつだい

浴罷籬頭立 浴しおわりて  籬頭りとうに立つ
晩風梔子香 晩風 梔子しし 香る
夏花宜雪白 夏花 雪白 宜し
中有自然涼 うちに 自然のりょう有り

英語版 Wikipedia から、六弁のクチナシ短い五言絶句の中に、細香らしい平易でいて、しかも爽やかな表現ですね。後藤松陰の評に、「水梔か、大梔か、消夏の妙境なり」とありますが、水梔はコクチナシ、大梔は、八重咲きのクチナシと思われます。したがって、先日の写真は、大梔なのでしょうかね。(今日の写真は、英語版 Wikipedia から、六弁のクチナシです。

 

タグ: ,

2007年 7月 6日 金曜日

前讖、今知る 永訣の篇と…

また、細香の漢詩にこだわって、エスキモーブログに投稿しました。ついでに、今日、七月六日は七夕の前日、その日に詠った詩を一首…

 辛巳夏秋交旱至七月六日雨 辛巳しんし夏秋の交 ひでりし七月六日に至りて雨ふる
雨慰望霓酬衆心 雨 望霓ぼうげいを慰めて 衆心にむく
潤來點點總黄金 うるおし来る点点 総て黄金
人間天上悲歡異 人間じんかん 天上 悲歓 異なり
知是銀河波浪深 知る是れ 銀河 波浪深からん

細香は、日照り続きの後のやっとの雨、人間の世界にとっては慈雨であっても、天上界にとっては恨みの雨だと言っていますが、最近の地球温暖化に伴うとされる局地的な豪雨には、織姫、彦星さんも心痛めていることでしょう。

次ページへ »

HTML convert time: 1.157 sec. Powered by WordPress