*今日は、全日の中央救急診療所出務に疲れ気味、空いた時間で、葉室麟「秋月記」を読んだ。爽やかな読後感だった。主人公は、山本周五郎の「樅の木は残った」の原田甲斐のような役割である。あらすじや批評は、「独り読む書の記」に詳しいが、ひとつだけ間違いがある。原猷(みち-原采蘋)の漢詩ではなく、彼女が引く(ひいては作者が)のは、彼女の師広瀬淡窓の「蘭」という詩である。
孤り幽谷の裏に生じ
豈世人の知るを願はんや
時に清風の至る有れば
芬芳自ら持し難し

葉室麟『秋月記』
*外つ国言の葉の庭
Don Quijote para niños(15)(…)ANDANZAS POR SIERRA MORENA(…)Y Sancho emprendió el camino
decidido a llegar pronto
para volver enseguida
junto al hidalgo garboso.

ANDANZAS POR SIERRA MORENA
そして、サンチョは街道をたどり、すみやかに到着するために、気品高き郷士の隣へと直ちに赴くよう決心した。
emprendió:emprender「着手する」の三単点過去、decidido:decidir「決める」の過去分詞、llegar:「到着する」の不定形、volver:「向きを変える」の不定詞、
Muy pronto se encontró al cura
y también al buen barbero
que querían que don Quijote
se fuera de nuevo al pueblo.
すぐに司祭に出会い、また、ドン・キホーテがふたたび人々の中で暮らすことを願う善良な理髪師にも出会った。
se encontró:encontrarse「出会う」の三単点過去、querían:「欲する」の過去未来(推量)、fuera:ser「〜である」の三単接続法過去ra形