月別アーカイブ: 2006年4月

北杜夫:マンボウ阪神狂時代



今年もプロ野球がはじまり、みなさんもそれぞれひいきの球団を応援しておられるでしょう。大阪は土地柄で阪神ファンのメッカ。民医連共済で当医療生協のスタッフでも、甲子園の切符を手に入れるのは、競争率が高く至難の技になりそうです。残念ながら、当方、いまどきの阪神球団の選手には、あまりなじみがありません。せいぜい「掛布、バース、岡田はまだおるんか」とちょっかいを出す程度のものです。本当は「村山、バッキー、小山」といきたい所ですが、「そんなん知らん」とソッポを向かれてしまいますしね。

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わて、かめまんねん——診察でのギャグ集(その 9)

 高齢者にとって、「歯の健康」はかけがえのないものです。幸いなことに、西成医療生協では、歯科のO先生に、在宅患者さまへの往診診察をはじめ、その方面で大変お世話になっています。

 今日も、O先生に歯の治療を受けた、Sさんが診察に来られました。

—おかげさんで、歯がよおなって、たべるんがおいしおますわ。
—そりゃ、よかったですね。歯が丈夫なんは、長生きの秘訣やで、昔から言うやろ…
—ちょっと待っておくなはれ。せんせの言いたいこと、わて分かりま。
(むむ、Sさんは、このギャグ集の回数が重なってきたので、当方の「落ち」にも勘が効いてきたみたい…)
—分かってるんやったら、いっしょに言ってみようか、せーの!
—(声を合わせて)わて、かめ、まんねん。

 実は、これ上方落語のネタになっています。(^^ゞ


目の前がまっくらに!―診察でのギャグ集(その 8)

診察室に息切って、はいってこられたKさん。

―ああ、びっくりした。突然、目の前が真っ暗になってしもたわ。
―そら、えらいこっちゃがな。詳しい検査しやなあかんがな。それで、目がくらんだのは今か?詳しく話してごらん。
―あてがトイレ入ってましてん、そんなら急に…
―ふんふん、それで…
―電気が消えて、そんで…

誰や、Kさんの録音中に(音入れ=おトイレというだじゃれ(^^ゞ)、トイレの電気消したんは!!(>_<)


木村裕一:まんげつのよるに



 この文には、ネタばれぎりぎりの所がありますので、ご注意ください。

 我が家の子供たちが大きくなってからは、絵本に触れることも少なくなりました。以前は、「スーホーの白い馬」や「じごくのそうべえ」などにけっこう感動したものです。少し前、木村裕一さんの「あらしのよるにシリーズ」を手に取った時は、その頃のような思いがよみがえってきました。まず、本来は、食うものと食われるものの関係であるヤギとオオカミが、お互い知らずに、あらしの闇の中で出会い、後日の再会を約束するような友人になったという話の発端が面白い設定だと思いました。また、セットでの最終巻「ふぶきのあした」で、ヤギのメイが、せっかく友達になったオオカミのガブがなだれに消えていったシーンで、やっと姿を現した「みどりのもり」に向かって、長く叫び声をあげていたという結末は、物悲しいけれど、何か余韻もあり心迫るものでした。
 こうした結末に、また、何かを付け加えると蛇足になろうかと危惧しましたが、前回六巻シリーズの続きとしては、それなりの「完結」になっていると感じました。それはストーリーというより、たとえば、

この もりの サルや リスや のうさぎたち。
おこって わらって ないて、ひっしに いきて、
そして、だれもが かならず しんで いく。
いきものって みんな いっしょうけんめいで、みんな はかなく、
それが いじらしくて、おもわず ほほえんで しまう。

 など、読んでいてこちらまでいじらしくて、いと惜しい思いをさせる作者の地の文章の故なのでしょう。また、素朴味を生かした絵も好感が持てました。