多田富雄:独酌余滴
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本来は冬の感染症ですが、最近になり、夏の暑いときでも、インフルエンザを時々診ます。インフルエンザに罹った時には、熱と咳で数日間はしんどい思いをします。でも、体の中では、そんな時、いろんな化学物質や細胞を総動員してインフルエンザウィルスと闘っているわけです。近年の研究でこうしたメカニズムのかなりの部分が分かってきました。こうした領域の基礎医学を「免疫学」と言います。患者さまに直接立ち向かう臨床医とは別に、医師のライセンスを持っていても「免疫学」の研究に従事する基礎医学者もおられるわけで、学生時代に、ようやく医学専門課程に進んだ頃には、サイエンスとしての「医学」に心引かれた一時期もありました。幸か不幸か、当方は「科学者」としてのセンスや才能がありませんでしたので、基礎医学は、その方面に進んだ友人などから、どんな研究が行われているかなどの噂を聞くだけになってしまいました。
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