月別アーカイブ: 2013年5月

5月31日の診察室

*保育所から「風疹」の疑いをかけられた、R君。頸部から腹部にかけて細かい粟粒疹はあるものの、MR(麻疹と風疹)ワクチンはしているし、熱もないし、頸部リンパ節も腫れていないし、「風疹」ではなさそう。麻疹や水痘に比べて、たしかに「風疹」の診断は難しいが、いくら流行っているといっても、むやみに「風疹」扱いするのはどうかな?デイケアでは、往年の「美女」が待っていてくれた。

Tさん、なに恥ずかしがって隠れてんの?

Tさん、なに恥ずかしがって隠れてんの?


*今日のメディア逍遥

いろいろの事で、心が高ぶっている時は、ギターの単純だが、奥深い音色が良いわ!ガスペル・サンス(Wikipedia)の曲は昔のエスパーニャの雰囲気そのもの!

5月30日の診察室

*昨日、点滴をしたJちゃんのもとに、万難を排して(笑)駆けつけた。ところが、ご本人は、スヤスヤお昼寝(落胆)すっかり元気を取り戻して、明日は、通常の保育所に通園するんだろうな。一方、デイサービスでは、Kさんが「あしたも来ておくんなはれや」と催促、「う~~ん、来るよ」と曖昧な返事をしたが(笑)、考えれば、子どもは昨日、今日のことはケロッと忘れてしまう一方、高齢者は、ちゃんと心に刻んでいることから、高齢者の方が「じつ」があると言うべきか?写真は、先日の病児保育「まつぼっくり」のお昼寝風景。

どんな夢見てるの?

どんな夢見てるの?


*今日のメディア逍遥

今日は、忙しかった。午後から、「福島での診療」報告会、その後すぐに会議、その合間に、橋下市長問責決議案否決のニュース。公明党の「裏切り」、毎度のことながら、この代償は当事者が思ったより、高くつくだろう。また、今回の事態はあくまで第一波で、橋下の「終わりの始まり」の予感がする。私たちは、「今度こそ」という決意を固めなければならない。こんな時は、音楽に限る。無名作家の作品だけに、奏でる楽器と合間って、一入ひとしおこの美しい旋律に、誰かさんとは大違いで、愛惜の念が湧いてくる。

5月29日の診察室

*ロタウィルス性腸炎で病児保育「まつぼっくり」に入室していたJちゃん、おうちでも病児保育でも元気なく、食欲もない。お腹も陥没ぎみなので、脱水ありと判断、点滴をした。その前後から、やたらに喋り始めて、点滴の終わり頃には、「せんせ、あしたも来てね」と言われてしまった。そんな言葉を聞くと、明日は何が何でも、どんなことがあっても駆けつけるからね(ニタ―)。デイサービスは、喫茶「ひなたぼっこ」に早変わり、店のマスターのコーヒーを点てる手先も堂に入ったもの(写真)(笑)

「左手でそっとかき混ぜるとまろやかな味になる」とウンチク

「左手でそっとかき混ぜるとまろやかな味になる」とウンチク


*今日のメディア逍遥

以前も取り上げたが、テレビを見ていたら、コマーシャルで「悲しき天使」の音楽が流れて来たので…Manca Izmajlova(en.Wikipedia) 唄うもともとのロシア語歌詞が美しい。

5月28日の診察室

*予防接種の予定では、同時接種を希望するか、ワクチンの間隔は、どれぐらい空けるかなどはさることながら、兄弟姉妹、それぞれの種類のワクチンをなるべく同時にしたいとの要望もあり、パズルを一個一個解いてゆくよう…夜間診療の最後に、兄姉弟と三人がやってきた。兄姉は、さっそうと空手着姿、ワクチンを打つ時には、空手チョップの逆襲は、かんべんしてね(笑)。二人は、ちょっとベソをかいていたが、打ってからは、空手ポーズで決まり!

エイヤー、注射の恨み!(笑)

エイヤー、注射の恨み!(笑)


*今日のメディア逍遥

今日は、エモーション的には乱高下(笑)、デュ・プレ+クープランで、心鎮めることにする(笑)

5月27日の診察室

*今日も、感染性胃腸炎の子どもが複数例。比較的年長児であること、初期に高熱がでること、下痢もあるが嘔吐が主体であることが特徴か?あれやこれやで、病児保育「まつぼっくり」は、一般、隔離とも満室、明日も同じ状態が続きそうだ。写真は、先日の便ウィルス迅速検査で、アデノウイルスが陽性にでたが、この子は比較的症状は軽かった。

腸管アデノウイルス陽性

腸管アデノウイルス陽性


*今日のメディア逍遥

キース・ジャレット・トリオによる「Rainbow」、なんだか、出だしから瞑想的(笑)

5月26日のオフ

*大阪母親大会での「今、福島を考える」といった趣旨のシンポジウム、結局、原稿なしで臨んだ。そんなこともあろうかとスライドに、発言の要点を書き込んだのだが、スライド上映中は、その文字は、「老眼」で、ぼやけて見えず、ずいぶん、シドロモドロになった。そのせいでもないが、他の二人のシンポジスト、一人は福島から「避難」している母親の切々とした思い、もう一人は、学生ボランティアの若者らしい活動の報告にすっかり「埋没」してしまった感じである。ま、以下のような発言ができ、参加者からも一定の反響があったことだし、これはこれで良しとしよう(笑)。
・車が突っ込んだままの崩れた家の軒下を巣とする小鳥たちが、群れをなして飛んでいった。これを見て、ある種の既視感(デジャヴ)があると思い続けてきたが今日になって気づいた、それはジブリの映画・天空の城ラピュタにも似た光景だった。でも、「ラピュタ」との決定的な違いは、空の彼方へ勝手には飛んでゆかないことだ。今後、「未来永劫」にこの「地上」にあるかもしれない。
・私たちは、決して「分断」されてはならない、福島を離れた人も残っている人も、思いはいっしょだ。その意味で、シンポジストの一人は、残っている人たちとも連絡を取りあっているとのご経験は、素晴らしいことだ。

写真は、地元の駅近くに咲いていた八重のテッセン(クレマチス)。ここまでくるとやや暑苦しい感じがしないわけではないが…(笑)
八重咲きのテッセン

八重咲きのテッセン


*今日のメディア逍遥

シンポジウムへの行きは、メンデルスゾーンに、帰りは、グールドのハイドンに慰められた。ピアノの響きが、いつまでも心に残っている一日だった。

5月25日の診察室

*デイサービスでは、スタッフの一人が、利用者さんへ「人間というもんはなあ…」とウンチクを傾けていた。Iさんは、聞いている時は、始終ニコニコ顔、息子の「成長」を喜んでいるみたい。やっぱり、人生の先輩やね!Iさん。明日の大阪母親大会シンポジウムでの発言要旨がようやくまとまってきた。写真は、23日の行程図。

原発で南北に分断される浜通り

原発で南北に分断される浜通り


*今日のメディア逍遥

それにしても、メンデルスゾーンは、本当にメロディ・メーカーだ。それに輪をかけて、Ilse von Alpenheim(en.Wikipedia)のピアノもまた、心に訴えかける。

5月24日の診察室

*地元自治会の下校時パトロールがあったので、午前中の外来が終わるとすぐに、引き返す。またそれが済むと、診療所へと戻るといった強行軍だった。夜間診療の時間には、なんとか間に合ってよかった。写真は、小学生の下校の迎え、帰宅途中まで付いていったが、途中の公園で道草をする子、それを「いやあ、あかんのに!」と「揶揄」し、はやし立てる子、道の草むらに潜んで、あとから来る子を「待ち伏せ」する子など様々。

パトロール隊は、みんな孫を連れ立っているような…

パトロール隊は、みんな孫を連れ立っているような…

今日は、午前中2人、夜診2人と、ロタウィルス性(ないし、アデノウイルス性)腸炎の子どもが目立った。うち、1人は小学生ながら、主に嘔吐で、しんどそうで、点滴した。明日は。病児保育「まつぼっくり」を利用予定。

*今日のメディア逍遥

以前、夭折したチェンバロ奏者スコット・ロス(Wikipedia)演奏でスカルラッティのソナタを聴いたことがあるが、ラモーのこの曲集も絶品、端正な演奏は、なんだか、自らの心に語りかけているようだ。

5月23日の旅路とちょっぴり診察室

*車で移動中に、病児保育「まつぼっくり」に連絡、溶連菌感染症の姉弟は、熱も下がり、一般保育所へ通園したとのこと、一安心。新幹線の車中で、明日の病児保育予約のメール、なんとか新大阪までに返信がまにあった。今日は、原発近く、帰還困難地域境界まで車の旅、実際の土地が線引きされているわけではないが、汚染の程度に応じた地域わけにより、その風景は一変する。帰りの車では、I市街に近づくにつれて、人口の1割が帰ってくるだけで、その町と人々の生活のぬくもりがあるんだと実感する。写真は、立ち入り禁止のボーダーでの、空間線量の測定。器械の検出上限近くの、9.8マイクロシーベルト/時間(年間にして、100mシーベルト)を指していた。これが現実なのだ!この真実を抜きにしては、私たちは一歩も進めない!話を聞かせていただいた、医療生協のI理事長の言に、「ここ今となっては、私には夢がある。原発への訣別をしっかりと胸に刻んだモニュメントと「除染」された廃棄物の貯蔵場とする。そこの場所の周りには、一定の『緩衝地帯』を設け、その廃炉に至るまでや自然エネルギーへの道筋、放射線医学など対策を行なえるような一大研究施設を作ることだ。」が、すこぶる印象的だった。井上ひさしの「吉里吉里」共和国に通ずる発想である。

「国境線」沿いの草むらで!

「国境線」沿いの草むらで!


5月22日の診察室と旅路

*午前中、W病院での診察、インフルエンザB型の子がいた。診療所では流行も終わりだと思っていたが、それは単に「見逃し」ていたのかもしれない。写真は、昨日、偶然見つけたスペイン料理の Bar での、Patata(スペイン風オムレツ)と白ワイン、Patata は、じゃがいもと玉ねぎを卵でくるんだものだ。Muy rico!(とてもおいしい)。店のマスターと、震災のこと、原発のこと、いろいろ話し込んできた。Prefiero el vino blanco al vino tinto.(私は、赤より白ワインが好きだ)。今度また来るときに、店に立ち寄ることを約して、食事を終えた。

Patata と Vino blanco

Patata と Vino blanco

午後からは、福島市内から、車で O病院のある、いわき市へ。明日には、原発近くの場所まで案内してもらう予定になっている。

*今日のメディア逍遥

ラフマニノフの「パガニーニの主題によるラプソディ。福島への東北新幹線の中で、聴いた。ダニール・トリフォノフ(Wikipedia)は、ロシアの新進気鋭のピアニスト。なかなか鋭い音だ。