月別アーカイブ: 2014年5月

5月30日の診察

*93才4ヶ月のU さん、今日は心エコーの検査の日、記憶によれば、当方心エコー施行での最高年齢だと思う。先日の4ヶ月児(最若年齢ではない。以前、病院勤務だった時、生後数時間で心エコーをしたことがあるので…)との年齢差、93年に上る。Uさん、心不全が疑われたが、心筋の動きもよく、軽い弁狭窄はあるものの、全体としては良好な心機能だった。第一、乳児と同じく、心臓が鮮明に見えたこと…Uさん、ピュアな心根をお持ちのようだ。

心エコーの写真と所見用紙

心エコーの写真と所見用紙


5月29日のオフ

「K2 初登頂の真実」を観てきた。今から、60年ほど前の山の装備はあんなんだったんだ。山に登り始めた頃は、そういえば、リュックもあのようなキスリングだった。イタリア語では、K2 は、Kappa due(カッパ・ドゥエ)というらしい。映画の後、K2 ではないが、高いところに登りたくなったので(笑)ビルの最上階の展望台へエレベーターとエスカレーターへ。淀川の橋のなんと多いことか!


5月28日の診療

*今日は、D保育所の健診、元気なお友達が歓迎してくれ、ハイタッチ!で見送ってくれた。「脂漏性湿疹」の子どもの診察、親から質問があったが、病名が思い出せず、ムニャムニャと書いた。とうとう来たかな(笑)

年長さんは元気だね

年長さんは元気だね


*今日のメディア逍遥
Gallot Moutonの古風なリュート曲、変奏曲など心が落ち着く感じ…


5月27日の診療

*朝、一番手のGさん、「みんな、周りの人が採血の検査しているやろ、なんでわしだけせえへんのや、なんかおいてけぼりくらったようでさびしゅうてな」わかった、わかった、Gさん、ちゃんと今日は採血予定と電子カルテに書いたるよ!次に二番手のHさん、大腸癌検診の問診票に、「身内の人に大腸癌の方はおられますか」との答えに、「わし、生まれ故郷を出て大阪に来た時に、勘当の身で戸籍抜かれてしもたんや、そやから答えられへんのや」あのー、Hさん、そこに書いてあるのはそんな大げさなものではなく、分からなかったらそれでいいのよ!というわけで今日も「けったいな人々」の診察は続く…(笑)

少し早く帰宅したので、亡母宅で、草むしり、すこしは見栄えが良くなったかな?

5月26日の診療

*5月もあと僅かになったが、大学生、新社会人にだけあると考えられる「五月病」、四月に新入園した保育園児にも結構あるものだ。熱が下がらないで検査したT君、胸部レントゲンでは肺炎だった。親も少しめげて、心の五月病、こういうもんですよ、子どもがだんだん丈夫になってゆくのは…

右上葉に気管支肺炎像あり

右上葉に気管支肺炎像あり


5月25日のオフ

*地元のホールにベートーヴェンの第九を聴きにいった。全曲の場合、第二楽章あたりから、意識レベルが下がり、第四楽章の「歓喜の唄」合唱で目覚めるのだが、今回は、合唱部分だけだったので、地元合唱団の熱唱が聴けた(笑)

第九演奏会のフライヤー

第九演奏会のフライヤー


*今日のメディア逍遥
演奏会の他の曲は、ラベルの「ボレロ」や「ツィガーヌ」など…「ツィガーヌ」は、初めて聴いたがバイオリンがすごく情熱的だった。


5月22日の診療

*病児保育「まつぼっくり」へアデノウイルス性咽頭炎(迅速検査でウィルス陽性)入室中のKちゃん、熱は下がって、全身に痒みを伴わない粟粒疹がでてきた。(写真は下肢)経過から考えると、突発性発疹症と言える。このような例を診ていると、突発疹は、起炎ウィルスが特定のウィルスだけじゃなく、アデノを含めて、何か「症候群」といった病状だとつくづく思う。発疹が出ている間は、保育所登園停止とした。

アデノウイルスによる発疹症

アデノウイルスによる発疹症


*FBへの投稿やコメント
FB友の投稿へのコメント

杜甫の詩に「絶句漫興」という七言絶句があります。

腸は断つ江の春尽きんと欲するの頭《はじめ》
藜《あかざ》を杖つきて徐《おもむろ》に步み芳洲に立つ
癫狂の柳絮は風に随って舞い
軽薄の桃花は水を逐って流る

成都に滞在した時の作だそうです。この場合の「柳絮」は、行く春を悲しむと共に、漂泊の我が身にひきつけて、詠ったものといえるでしょう。宋詩とは違った唐詩の趣でしょうね。


5月20日の診療

*保育所で、アデノウイルスが流行っており検査希望の母親と子どもが来診。「この頃、アデノウイルスが検査でよく出るんや」と鼻腔塗抹を採取しようとすると、「お腹こわしている原因は鼻で分かるんですか?」と母親の弁、ちゃんと問診しとけばよかった、流行っているのはアデノウイルス性腸炎とのこと、急遽、便塗抹に切り替えて検査、結果はアデノウイルス陽性だった。

ロタとアデノウイルス迅速検査

ロタとアデノウイルス迅速検査


5月19日の診療

*生後4ヶ月のTちゃん、すでにVSD(心室中隔欠損症)の診断はついており、左心室→右心室へのシャント量も多くないので手術適応ではないと結論づけられているが、ママがちょっぴり心配そうなので、心エコー検査をした。予防接種の前で、体動もあり、やや poor study だったが、L→Rシャントはカラードップラーで、痕跡程度と思われたので、半年後にエコーフォローとした。写真は不鮮明だが、赤丸部分がVSD血流と思われる。

心エコーでのカラードップラー

心エコーでのカラードップラー


*今日のメディア逍遥

先日、「ケ・セラ・セラ」を人生の歌と言っていた K さん、5月17日の投稿で紹介したテレサ・テンの歌を、今日の点滴前に聴いてもらった。テレサのテも言わないのに、若い写真を見て、「テレサ・テンやないの」とちゃんと指摘された。K さん、その頃の相当ミーハーやったんやね。今日は、ドリス・デイの「Whatever Will Be, Will Be」、自身の主演映画「知りすぎていた男(The Man Who Knew Too Much)」(1956年)で歌った曲だそうだ。英語の歌詞は、que sera sera – blogから。明日また点滴の前に、K さんに聴かそう(効かそう 笑)かな?

5月18日のオフ

*近くで以下の講演会などがあったので、何年かぶり、いや何十年かぶりに、梅田の北新地(曽根崎新地)あたりを歩いてきた。近松の「曽根崎心中」や「心中天網島」の蜆川(曽根崎川)のありかを示す案内板があった。(写真)

フォーラムは、大阪府女医会、産経新聞社主催「病児保育を考える」。中野こども病院の木野先生の話は明快で、興味深く聞けた。全国的にも、現在の三倍の規模の病児保育が必要だとの主張は、十分肯首できる。(写真)他の講演者は、正直聞くに堪えなかった。ある小説家などは自作の宣伝ではないか?天王寺区の公募区長などは、区内で実現もできていない「病児保育」の計画だけで、「大風呂敷」も甚だしい。限られた講演時間では、木野先生の時間をたっぷりとって欲しかったというのが実感である。パネルディスカッションでも、当たり前のように「こどもの保育は必要だ」というのが出発点ではないはず。もっと病児保育をどう作ってゆくのかという具体的な問題提起が聞きたかった。弁護士の話の中で、「貧困解決」の一助としての「病児保育」が強調されたり、木野先生や大阪府女医会の尾崎先生の病児保育の実際に触れられたりしたのがわずかな救いである。


*今日のメディア逍遥
すこし早いが、6月15日の父の日に因んで…
いい意味でも悪い意味でも、お父さんは時代の「規範」以上には出なかったようだ。
〽父親は決まりの中の音作りやがて才は息子へ羽ばたく

*FBコメントより

南宋の朱弁の詩に「春を送る」というのがあります。
送春
風煙節物眼中稀
三月人猶戀褚衣
結就客愁雲片段
喚回鄉夢雨霏微
小桃山下花初見
弱柳沙頭絮未飛
把酒送春無別語
羨君纔到便成歸

風煙《ふうえん》の節物《せつぶつ》眼中稀に
三月人猶お褚衣《ちょい》を戀う
客愁を結び就《つ》けて雲は片段たり
鄉夢《きょうむ》を喚《よ》び回《かえ》して雨は霏微《ひび》たり
小桃《しょうとう》山下に花初《はじ》めて見《あらわ》れ
弱柳《じゃくりゅう》沙頭《さとう》に絮《わた》未だ飛ばず
酒を把《と》りて春を送るも別語《べつご》無く
君の纔《わ》ずかに到りて便《すなわ》ち歸《かえ》るを成《な》すを羨《うら》やむ

宋が南渡の時、金の捕囚となり、その後十七年に渡り、北に抑留された詩人です。季節を示すものは目に見えず、人々はまだ綿入れを着ている。旅の憂いは雲のように空に浮かび、故郷の夢も覚めてみれば雨に霞むだけ。桃の花はようやく花開いたが岸では柳絮はまだ飛ばない。杯をかざして春を送るも、君(春)はすこしばかりの時を経てもう帰ってゆくのか?君が羨ましいよ!てな意味でしょうか。ここでは柳絮は季節の風物詩とともに、柳絮のように飛んでゆけない自分を恨んでいます。唐詩とは違った宋詩の新しい語句の使い方があるように思います。

【参考】 http://www.haoshici.com/Zhubian315.html

https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=245596828979367&id=100005871543455