廣澤大介さんのコンサート
先日の土曜日 4月14日、診療の後、民医連共済の企画で、廣澤大介さんのバイオリンを聴いてきました。実は彼の経歴を知らなくて、演奏の前に、彼の母親がタキシードの乱れを舞台奥でそっと直す姿を見て、ちょっと違和な感じをうけたのですが、いざ演奏が始まると、「アメージンググレイス」の伸びやかな音程が奏でられるにつれ、彼のバイオリンの音色に魅せられてしまいました。会場は、喫茶店横の小さな集会場だったので、演奏者の息づかいが、デリケートなバイオリンの音に重なって聴こえてきます。
(後で、お母さんが、「風邪気味なのと最初はすごく緊張していた…」と紹介されていましたが、ひょっとすると息づかいというより、鼻をすする音だったかもしれませんね(笑))
演奏が進むにつれ、その緊張感も取れ、聞きなれたモーツァルトのメヌエットなども秀逸でした。ジプシー風の哀愁ある音楽もバイオリンによく似合ってました。
吉川幸次郎だったか、リズム感のある中国の詩や文を例として「言葉は音楽ではない」というテーマでの著作があったように記憶しています。吉川氏も「ではない」と結論づけているわけではなく、音楽的な要素がたぶんにあるとの論旨だったようですが、彼のバイオリンを聴いていて、逆に彼の「音楽は言葉であり、それを通じたメッセージでもあ」ってもいいんじゃないかなと思ってしまいました。LD(学習障害)を乗り越えてきた彼の経歴を知らない前でも、なんとも言えない温かいメッセージを受け取ったからです。一定の障害を持っていても、一芸に夢中になる事で、人間として発達を遂げることができるという、言葉にすれば字面だけの事を、素直にその事を自分の音楽として込めておられた演奏でした。
今後は、さらにモーツアルトのバイオリンソナタに挑まれるとの事、KV 304 ホ短調など大好きな曲なので、ぜひ一度聞いてみたいですね。すてきな企画を用意していただいた民医連共済の皆さんへ、感謝!
TrackBack URL :
Comments (6)




こんにちは、初めまして。
ヴァイオリニストの「廣澤大介ファンクラブ」事務局の由里洋子と申します。ファンクラブは昨秋、大介さんの独り立ち記念のコンサート開催を機に、大介さんのこれからを応援したい者たちで立ち上げました。音楽に造詣が深い方もおられれば、私のようにクラッシック音痴だけれど、大介さんの純粋さに惹かれて応援している人間もいて、楽しく緩やかな活動をしています。数ヶ月に1回、会報「DAISUKE」を発行いたしております。
「照る日 曇る日」で大介さんのコンサートの感想をお書きくださいまして、ほんとうにありがとうございました。このように聞いてくださる方がおられた…と胸が熱くなる思いです。
つきましては、この文章をファンクラブの会員さんに読んでいただきたいと思いまして、8月発行の「DAISUKE」に転載させていただきたくお願い申しあげる次第でございます。ご快諾のお返事をいただければ嬉しく存じます。
ご連絡先がわかりませんでしたので、ブログに書き込ませていただきました失礼をお許しくださいませ。
また、ブログの書き込みをするのが初めてですので、送信のしかたがわからず、失礼なことになったかもしれません。
コメント by .由里洋子 — 2007年 7月 12日 木曜日 @ 9:57 pm
> 由里洋子さまへ
今となっては、何をいっているのか分からない文章をご評価いただきかえって恐縮です。どうぞ、ご自由にお使いください。今後の廣澤大介さんの素晴らしい演奏を期待しております。
コメント by 所長 — 2007年 7月 12日 木曜日 @ 10:46 pm
由里洋子です。
さっそくご快諾いただきましてありがとうございました。
少し自己紹介をさせていただきます。
私は2年半前に卵巣がん第Ⅲ期Cと告知されましたが、手術をいたしまして今日まで元気に過ごしております。クラッシクに疎い私ですが、大介さんのヴァイオリンの音色に、生きていることの喜びがひたたと湧きあがってまいります。余命の活動の一つとして微力ですが、「廣澤大介ファンクラブ」のお手伝いをしていきたいと思っております。
また昨年、「大阪民主新報」で1年間、「がんと向き合って」を連載させていただきました。お読みくださった方がおられましたら嬉しく思います。
コメント by .由里洋子 — 2007年 7月 13日 金曜日 @ 2:20 pm
>由里洋子さまへ
先週の赤旗日曜版に自作の詩が載ったことも、そうなのですが、この年になると、なにかしら書き留めておこうと欲?が出てくるものです。誰かに読んでもらうことを期待して、ブログを続けているわけではないのですが、時にはこうした反応があることはとても嬉しく感じます。どうか、自らの命をいつくしんで下さい。何かお役に立てることがあれば、とも思います。廣澤大介さんのコンサート情報などまたこの場にお書きいただくとともに、ブログなど情報発信でお手伝いできることがあれば、おしゃってください。
コメント by 所長 — 2007年 7月 14日 土曜日 @ 8:09 pm
「所長」様へ
「写真のおっちゃん」という詩でしょうか。拝読させていただきました。戦争がなければ今もかくしゃくと生きていたかもしれない「写真のおっちゃん」。無念の死が、ヤスクニに祀られることによってさらに無念が重なって…。
11月22日(木)6時半~東梅田教会でコンサートを開く予定です(会場は教会をお借りいたしますが、コンサートは宗教とは関係ございませんので)。この教会の礼拝堂は抜群の音響効果の設計がなされており、ピアノもベーゼンドルファという名器だそうです(私にはその値打ちがわからないので残念です)。曲目など、またこのブログでご紹介させていただければ嬉しいです。
コメント by .由里洋子 — 2007年 7月 15日 日曜日 @ 5:32 pm
所長様
廣澤大介ファンクラブ事務局の由里洋子です。ご無沙汰いたしております。
定例の廣澤大介ヴァイオリンコンサートを11月21日(金)6時半~東梅田教会で行ないます。ご連絡が大変遅くなりまして申しわけございません。
大介さんは今回、バッハの無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番ガヴォットに挑戦します。学習障害をもつ大介さんは、今年3月から練習を始め、かなりのところまで到達しているとのことです(私はクラッシック音痴ですが、耳の肥えた方がそうおっしゃっています)。ぜひ聴きにいらしてください。ほかにベートーベン*ヴァイオリン・ソナタ第5番≪春≫第1楽章、*ロマンス第2番、ラフマニノフ*ヴォカリーズ、ヘンデル*ラルゴ、ルクレール*ヴァイオリン・ソナタニ長調などを予定いたしております。ピアノは赤川京子さんです。(協力券2.000円)
毎日、少ないときで3時間、ほとんどの日は7時間練習をする大介さんの成長ぶりをお聴きいただければ嬉しいです。お待ちしております。
私事ですが、膵臓に嚢包ができまして、今年の5月、膵臓4分の3と脾臓を取る手術をしました。おかげさまで糖尿病にもならず、ファンクラブのお手伝いも何とか出来ています。ハッピー! ラッキー!
コメント by 由里洋子 — 2008年 11月 10日 月曜日 @ 11:42 am