4月29日のオフ

*今日のメディア逍遥
韓国映画「チスル」を観てきた。最近はこうした重い映画をたてつづけに観たことになる。戦後間もなく起きた韓国の済州島四・三事件を描いたものだ。現在の私たちが知り得ない歴史の闇、もっと思想化、肉体化するためには何が必要なのだろうか?その問いかけは、今も続いていると思う、

映画「チスル」

映画「チスル」

その4.3から逃れ大阪に住み着いた一人に、詩人の金時鐘さんがおらる。海に投げ捨てられた遺体のさまを後に彼は詩にしている。

日が暮れ
日が
たち
錘の切れた
水死人が
胴体を
ゆわえられたままま
群をなして
浜に
打ち上げられる。
南端の
透けるような
日差しの
なかで
夏は
見境いをもたぬ
死人の
顔を
おからのように
捏ね上げる。
三三五五に
遺族が
集まり
ずり落ちる
肉体を
無言のうちに
たしかめる。
潮は
満ち
退き
砂の
砂利が
夜をついて
ごうごうと
鳴る。

金時鐘「新潟」


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