朝はバロック音楽とともに…

赤旗4月23日付、皆川達夫さん紹介の記事

大学に入学し、大阪から金沢に行くとき、母がその頃始まったばかりのFM放送が聴ける目覚ましラジオを持たせてくれた。当時は、NHK−FMが始まったばかりの時代、すごく高価な餞別だったと思う。おそらく、大学の講義に遅れずに、朝ちゃんと起きるような心遣いで張り込んだのだろう。金沢で使ってみると、当地ではまだFMは試験放送なので、とぎれとぎれにしか聴けなかった。それでも、朝の目覚ましにFMをかけると、とても爽やかな音楽が流れてきたのを覚えている。今思えば、それが、名称を変えながらも40年以上続いている朝6時台の「バロック音楽の楽しみ」だったのだろう。
熱心な聞き手ではなかったが、全く知らないクラシック、それもバロック音楽を聴くうちに、そのいくつかの曲を知るようになった。4月22日付赤旗テレビ・ラジオ欄記事では、皆川達夫さんは、この番組では、三代目の司会者だったという。たしか、皆川さんの解説だったと思うが、カンプラ(Wikipedia)の「レクイエム」というあまり知られていない曲がかかっていた。その素朴で、しかも美しい旋律に思わず魅せられてしまったのは、社会人になってすぐの時期だったと思う。番組名は変わったが、今では、駅までの数十分の徒歩の合間に、朝のバロックは欠かせない音楽になっている。
記事で触れる「音楽の泉」も1949年以来の番組とあるので、恥ずかしながら自らの人生と歩みを共にしたとも言える。最近は FM でも聴けるようなので、皆川さんの解説で、4月21日に放送された、チャイコフスキーの「弦楽六重奏曲 ニ短調 作品70“フィレンツェの思い出”」をはじめて聴いてみた。曲のタイトルどおり、チャイコフスキーがイタリアへの憧れを曲にしたもので、イタリア的な明るさの中に、どこか甘く切ない旋律は聴いていて心地よい。皆川さんには、これからも心に残る音楽をたくさん紹介していただく事を願っている。

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