金詩律詩(二)

吳激(?一1142)
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宋から金に使いに行き、そのまま金に留めおかれた人物らしい。

五言律詩

窮巷
窮巷無来轍 窮巷《きゅうこう》来轍《らいてつ》なく
貧家有舊醅 貧家旧醅《きゅうばい》あり
窗明憐雪在 窓は明にして雪の在るを憐れみ
睡美覺春回 睡は美にして春の回《かえ》るを覚ゆ
菜甲方齊拆 菜甲《さいこう》方《まさ》に斉《ひと》しく拆《さ》け
梅花亦半開 梅花亦《ま》た半《なか》ば開く
茅簷鳴好鳥 茅簷《ぼうえん》好鳥鳴き
節物莫相催 節物《せつぶつ》相い催《もよ》おすなかんや

窮巷:むさくるしいちまた
来轍:訪れてくる車
醅:濁り酒
菜甲:葉が初めて出た菜
茅簷:かやぶきののき
節物:季節(春)の景物

貧しい中に、春の巡ってくるのを素直に詠う!

歳暮江南四憶
痩梅如玉人 痩梅《そうばい》玉人《ぎょくじん》の如く
一笑江南春 一笑す江南の春
照水影如許 水に照らされて影、許《かく》の如く
怕寒粧未匂 寒を怕《おそ》れて粧《よそお》い未だ匂《にお》わず
花中有仙骨 花中に仙骨《せんこつ》有り
物外見天真 物外《ぶつがい》に天真《てんしん》を見る
驛使無消息 駅使《えきし》消息無し
憶君清涙頻 君を憶《おも》うて清涙《せいるい》頻《しき》りなり

玉人:美しい人
仙骨:姿が凡庸卑属ではない
物外:世俗をはなれたところ
天真:自然無為
駅使:信書を配達する使者

Undercostruction

以上「御選金詩」(天)(太刀掛呂山訓注、書芸界刊行)


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