タグ別アーカイブ: 太宰治

9月20日の診療など

*病児保育室「まつぼっくり」は、Sちゃんが、また熱で入室。ママ曰く「保育所は、まつぼっくりに変わろうかしら?措置変更してもらおうかな」「まあ、そんな時期もありますよ!そのうちジョウブクなって、縁もなくなるんだから」
*月刊保団連2012年9月号巻頭の二宮厚美さんの投稿(写真)。「社会保障・税一体改革」は、引き続き「国民皆保険制度」への新たな挑戦となってくることは必定である。

「国民皆保険制度」への新たな挑戦

「国民皆保険制度」への新たな挑戦


*今日のLong Tube Media
先日、訪れた水上温泉郷のひとつ、谷川温泉は、太宰治が「第4の心中事件」を起こした土地である。と言われてきたが、小説『姥捨』の記載とは、若干事実とは違うらしい。小説に出てくる旅館は今はなく駐車場になっており、そこに文学碑があり、向かいにその旅館を引き継いだ「谷川」内に、太宰治ミニギャラリーがあり、東大時代の学生証や定期券などが展示されていた。ー この写真に写っている友達: 二宮 厚美


太宰治「ろまん燈籠」

 ゲット価:100円

太宰治「ろまん燈籠」

太宰治「ろまん燈籠」

久しぶりに、太宰治を紙の本でまる一冊読んだ。「ろまん燈籠」は戦時中の作品集、昨日青空文庫では、この中から「佳日」が公開になった。これで作業中の作品は、この作品集では、「新郎」だけになった。
戦時中の太宰の作品は、時代を突き抜けた一種の暖かみと彼の持つ本来のニヒルさが微妙に交錯しながらバランスを取っている印象がある。表題の「ろまん燈籠」のように、グリム童話の「ラプンツェル」に材を取りながら、彼の夢見た「家族の物語」を構成してみせる。「佳日」でも友人の結婚式でのモーニングの借り受けなど、暗い時代だけに、ぜひとも書きたかったエピソードであろう。「新郎」は、そんな時代への彼独特のスタンスが目立っている。「軟弱だ!」とする国民学校訓導(なんて言葉があったのですな(-_-))への精一杯の抗議。時代が、滅亡へと急傾斜してゆく彼の予感。その中で、
ああ、日本は、佳い国だ。パンが無くなっても、酒が足りなくなっても、花だけは、どこの花屋さんの店頭を見ても、いっぱい、いっぱい、あか、黄、白、紫の色を競い咲きおごっているではないか。この見事さを、日本よ、世界に誇れ!

と高揚とした気分を差し挟み、

(昭和十六年十二月八日之を記せり。この朝、英米と戦端ひらくの報を聞けり。)

と末尾に書くが、そうしたムードは、あの時代の、しかも太宰だけの問題ではないと思う。