タグ別アーカイブ: 河合栄治郎

2月26日の診療

*デイサービスにも春の気配…お雛さんが飾られていた。

お内裏はんは向かって右は「標準仕様」?

お内裏はんは向かって右は「標準仕様」?

*今日のメディア逍遥

先日も紹介したが、京都への電車の中では、「凍てつく世界」を読んでいた。ドイツでは、国会議事堂焼き討ち事件を機に、ファシズムへの傾斜が急速に進んだが、日本では、78年前の今日起こった二・二六事件だろう。毎年、この日には、青空文庫に収められている、河合栄治郎の「二・二六事件に就いて」を読むことにしている。写真は、翌日の朝日新聞(FB友の犬丸さんがアップされていた。)

事件を使える新聞

事件を使える新聞

…筆者は之等これらの人々を個人的に知らず、知る限りに於て彼等と全部的に思想を同じくするものではない。然しファッシズムに対抗する一点に於ては、彼等は吾々の老いたる同志である。ややもすれば退嬰たいえい保身に傾かんとする老齢の身を以て、危険を覚悟しつつその所信を守りたる之等の人々が、不幸兇刃きょうじんに仆るとの報を聞けるとき、私はい難き深刻の感情の胸中に渦巻けるを感じた。

ファッシストの何よりも非なるは、一部少数のものが〈暴〉力を行使して、国民多数の意志を蹂躙じゅうりんするに在る。国家に対する忠愛の熱情と国政に対する識見とに於て、生死をして所信を敢行する勇気とに於て、彼等のみが決して独占的の所有者ではない。吾々は彼等の思想が天下の壇場に於て討議されたことを知らない。いわんや吾々は彼等に比して〈敗〉北したことの記憶を持たない。然るに何の理由を以て、彼等は独り自説を強行するのであるか。…

…今や国民は国民の総意か一部の暴力かの、二者択一の分岐点に立ちつつある。此の最先の課題を確立すると共に社会の革新を行うに足る政党と人材とを議会に送ることが急務である。二月二十日の総選挙は、れ自身に於ては未だ吾々を満足せしめるに足りないが、日本の黎明れいめいの総選挙より来るであろう。黎明は突如としてき起これる妖雲よううんによって、しばらくは閉ざされようとも、吾々の前途の希望は依然として彼処そこに係っている。
此の時に当たり往々にして知識階級のささやくを聞く、此の〈暴〉力の前にいかに吾々の無力なることよと、だが此の無力感の中には、暗に暴力讃美さんびの危険なる心理が潜んでいる、そして之こそファッシズムを醸成する温床である。暴力は一時世を支配しようとも、暴力自体の自壊作用によりて瓦壊がかいする。真理は一度地にまみれようとも、神の永遠の時は真理のものである。此の信念こそ吾々が確守すべき武器であり、之あるによって始めて吾々は暴力の前に屹然きつぜんとして亭立しうるのである。

この文章の意が通用するのは、毎年、同じことを書こうと、やはり、現在の悲劇であるとくり返さざるをえない。
〽燃えているものは我らが民主主義あの頃に似た時代を憂う
*外つ国言の葉の庭

ドン・キホーテ挿絵

ドン・キホーテ挿絵

Don Quijote para niños(2)

(…)EL PRINCIPIO DE LA HISTORIA(…)

Vivía Alonso Quijano
en un lugar de la Mancha
era alto y desgarbado
y con una frente bien ancha.

アロンゾ・キハーノは、ラ・マンチャの田舎で暮らしていたが、彼は背が高く不格好な体型で、たいへん幅広のオデコだった。

vivía:vivir「住む」の三単線過去、era:ser の三単線過去

Como todo un caballero
que se precie y tenga fama
decide cambiar su nombre
por don Quijote de la Mancha.

馬を自慢し、名望あるような、完全無欠のナイトにあこがれ、名前を「ドン・キホーテ・デラ・マンチャ」に変えた。

se precie:preciarse「自慢する」の三単現在接続法、tenga:tener の三単現在接続法、decide:decidir「決める」の三単現在


3月4日の診察室

*物忘れがあり、認知症が心配なHさん、「私、忘れんようにメモしとくんや、そやけど、そのメモをどこにあるんか、すぐ忘れるんや」。まあ、大丈夫じゃないかな、Hさん。
*今日のメディア逍遥

村田雄浩さんのインタビュー記事

村田雄浩さんのインタビュー記事


先日、紹介した河合栄治郎をモデルにした、福田善之の「長い墓標の列」が、7日から、東京・新国立劇場で上演される。その主人公を演じる村田雄浩さんのインタビュー記事が、3月4日付けの赤旗・文化欄に載っていた。赤旗も、福田善之の芝居を紹介するなんて、時代も変わったもんだ、とは個人的な感想(笑)、もっとも福田善之(ウィキペディア)というのも知らないのが若い世代か?昔、大河ドラマで竹中半兵衛をやってましたね、と職場で言っても、チンプンカンプン(笑)


2月26日の診察室

*インフルエンザの治癒証明書、保育園は必要でけっこうめんどくさい。時々、園から親がもらってこなくて、もう一度出直しということになりかねない。そんな時は、子どものおでこにスタンプを押すことにしている(嘘)。もっとも、最近は、電子カルテになり、「胸部レントゲン指示」などのスタンプ類が机から一掃され、押したくても、ものがない…
*今日のメディア逍遥

二・二六事件の東京

二・二六事件の東京


河合栄治郎「二・二六事件に就て」
今日は、77年前に日本に政治的「激震」が走ったその日である。ここでは、河合と「全部的に思想を同じくするものではない」ことを最小限度で留保しつつ、長い引用をする。昨年は、「彼の発言は、あまりにも今日的なそれであると思うからです。」と書いた。なお、付け加えるならば、昨年より今年、彼の遺した文がより切実に感じるのは、私だけだろうか?再び言う!「現代の河合、出でよ!」

青空ミセラス君PDF

〈〉内は発表当時は伏字!である。
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閏年に思う

永田町一帯を占拠した兵士今日の東京は、雪が降ったそうです。その雪が降った2.26事件が起こった1936(昭和11)年も今年と同様閏年でした。事件直後、戦前のリベラリスト河合栄治郎は「二・二六事件に就て」で書いています。ここでは、河合と「全部的に思想を同じくするものではない」ことを留保しつつ、長い引用をします。彼の発言は、あまりにも今日的なそれであると思うからです。《》内は「ふりがな」、〈〉内は発表当時は伏字!です。現代の河合、出でよ!