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葉室麟「星火瞬く」


アナーキストの大御所と言えばバクーニン(Wikipedia
)と相場が決まっているようだ。そのバクーニンが幕末の日本に姿を表し、なにやら政変に関係してくるという小説の設定なら期待感が高まるかな。葉室麟の小説のシチュエーションも、1861年にロシアの監獄を脱獄し日本に立ち寄ったのは史実のようだから、成り立つ設定ではあるが、正直、期待外れ…シーボルトの息子(その背景にシーボルトそのもの)や勝麟太郎、小栗良順(Wikipedia)、清河八郎(Wikipedia )、高杉晋作と幕府方、勤皇方など登場人物は多彩だが、どうもバクーニンとの絡みがもう一つ。トム・ストッパード『コースト・オブ・ユートピア』のほうが抜群に良い。


3月23日のオフ

*今日は、全日の中央救急診療所出務に疲れ気味、空いた時間で、葉室麟「秋月記」を読んだ。爽やかな読後感だった。主人公は、山本周五郎の「樅の木は残った」の原田甲斐のような役割である。あらすじや批評は、「独り読む書の記」に詳しいが、ひとつだけ間違いがある。原猷(みち-原采蘋)の漢詩ではなく、彼女が引く(ひいては作者が)のは、彼女の師広瀬淡窓の「蘭」という詩である。

 ひと幽谷ゆうこくうちに生じ
あに世人の知るを願はんや
時に清風の至る有れば
芬芳ふんぼうみずかし難し

葉室麟『秋月記』

葉室麟『秋月記』

*外つ国言の葉の庭

Don Quijote para niños(15)(…)ANDANZAS POR SIERRA MORENA(…)Y Sancho emprendió el camino
decidido a llegar pronto
para volver enseguida
junto al hidalgo garboso.

ANDANZAS POR SIERRA MORENA

ANDANZAS POR SIERRA MORENA

そして、サンチョは街道をたどり、すみやかに到着するために、気品高き郷士の隣へと直ちに赴くよう決心した。

emprendió:emprender「着手する」の三単点過去、decidido:decidir「決める」の過去分詞、llegar:「到着する」の不定形、volver:「向きを変える」の不定詞、

Muy pronto se encontró al cura
y también al buen barbero
que querían que don Quijote
se fuera de nuevo al pueblo.

すぐに司祭に出会い、また、ドン・キホーテがふたたび人々の中で暮らすことを願う善良な理髪師にも出会った。

se encontró:encontrarse「出会う」の三単点過去、querían:「欲する」の過去未来(推量)、fuera:ser「〜である」の三単接続法過去ra形